2016/03/30
美術館巡り その2
オペラ地区とルーブル美術館の間に広がるパレロワイヤル。

18世紀には人気の繁華街、フランス革命期には、
革命家たちのたまり場ともなっていたパレロワイヤル。
今は、観光で訪れる人もあまりなく、
パリっ子たちののんびり憩いの場となっています。
アーケードが囲む中庭には、
黄水仙にヒヤシンス、モクレンが花盛り。
みんなお日様に向かって日光浴中です。

春の青空、気持ちいい。
ダニエル・ビュレンの円柱群。
設置当初は賛否両論ありましたが、
今では、すっかり馴染んでおしゃれな撮影スポットになっています。
そして、いよいよパリ三区マレー地区の
コニャック・ジェイ美術館へ。
メトロの通路で見つけた展覧会のポスター・
『ジャン=バティスト・ユエ』展。
ルイ16世おかかえ画家としての絵画作品に続いて、
いよいよ、楽しみにしていたトワル・ド・ジュイのための下絵のコーナー。
こちらは、エスカーポレット(ぶらんこ)というタイトルの
ユエ作ぶらんこの少女柄生地の下絵です。
ぶらんこを揺らす青年と、
ぶらんこが揺れて行く先にも、もう一人青年が。
オノレ・フラゴナールの絵で有名なテーマで、
当時好んで描かれたようです。
おしゃれで軽妙なロココならではの題材ですね。
こちらは、『世界の四大陸』の下絵。
ヨーロッパ大陸を象徴する女性と動植物。
とても繊細なデッサン。
アフリカ大陸を象徴する象と大蛇、そして、
肌の黒い男の子。
ワニに、
ダチョウにライオン。

動物画家でもあったユエの描く動物たちは、
生き生きとした表情が魅力的です。
犬も猿も、
リスも、
生地のプリントが、原画にとても忠実なことに驚きます。
ユエのトワル・ド・ジュイ向け下絵には、
三つのスタイルがあるそうです。
『世界の四大陸』のように、柄が空に浮かぶ雲のように、
配置されているスタイルが様式1。
このように、
左右対称に配置されたスタイルが様式2。
そして、ナポレオン時代には、
このように、様式3のギリシア風スタイルに。
下絵と生地の対比もありました。
下絵ではビーナスは右向き。
生地にプリントされると、左向きに。
下絵では左向きの月の女神ディアナは、
プリントされると右向きに。
下絵も素敵ですが、
プリントされた柄は落ち着いたワインカラーで
より魅力的ですね。
ユエによる椅子の側面部分の装飾デザイン画。
ユエは、忘れられてしまった画家のひとりですが、
多才で、素晴らしい作品を残した画家・デザイナーだったのですね。
ユエ展を開催しているコニャック・ジェイ美術館は、
19世紀後半に大成功したサマリテーヌ百貨店のオーナー夫妻が
収集した18世紀コレクションを集めた美術館。
こんな素晴らしい天蓋のベットも展示されています。
私のパリ到着の翌日から始まったユエ展。
偶然、メトロで見つけた展覧会のポスター。
午前中見たユエのサロン。
ユエとの、トワル・ド・ジュイとの縁を感じた一日でした。
夜は、お約束の生牡蠣!
生牡蠣好きの、ウエディングプランナーKさんと今回も!
今回は、牡蠣を少し控えめにして、
美味しいラクサスープヌードルで〆ました^^
アパートに帰って、
ゆっくり読もうと、カタログをお土産に。
楽しいパリ5日目でした。
par Florilèges*S

18世紀には人気の繁華街、フランス革命期には、
革命家たちのたまり場ともなっていたパレロワイヤル。
今は、観光で訪れる人もあまりなく、
パリっ子たちののんびり憩いの場となっています。
アーケードが囲む中庭には、

黄水仙にヒヤシンス、モクレンが花盛り。

みんなお日様に向かって日光浴中です。

春の青空、気持ちいい。
ダニエル・ビュレンの円柱群。

設置当初は賛否両論ありましたが、
今では、すっかり馴染んでおしゃれな撮影スポットになっています。
そして、いよいよパリ三区マレー地区の
コニャック・ジェイ美術館へ。
メトロの通路で見つけた展覧会のポスター・
『ジャン=バティスト・ユエ』展。
ルイ16世おかかえ画家としての絵画作品に続いて、
いよいよ、楽しみにしていたトワル・ド・ジュイのための下絵のコーナー。
こちらは、エスカーポレット(ぶらんこ)というタイトルの

ユエ作ぶらんこの少女柄生地の下絵です。

ぶらんこを揺らす青年と、
ぶらんこが揺れて行く先にも、もう一人青年が。
オノレ・フラゴナールの絵で有名なテーマで、
当時好んで描かれたようです。
おしゃれで軽妙なロココならではの題材ですね。

こちらは、『世界の四大陸』の下絵。

ヨーロッパ大陸を象徴する女性と動植物。
とても繊細なデッサン。

アフリカ大陸を象徴する象と大蛇、そして、
肌の黒い男の子。

ワニに、

ダチョウにライオン。

動物画家でもあったユエの描く動物たちは、
生き生きとした表情が魅力的です。

犬も猿も、

リスも、

生地のプリントが、原画にとても忠実なことに驚きます。
ユエのトワル・ド・ジュイ向け下絵には、
三つのスタイルがあるそうです。
『世界の四大陸』のように、柄が空に浮かぶ雲のように、
配置されているスタイルが様式1。
このように、

左右対称に配置されたスタイルが様式2。

そして、ナポレオン時代には、


このように、様式3のギリシア風スタイルに。
下絵と生地の対比もありました。

下絵ではビーナスは右向き。

生地にプリントされると、左向きに。
下絵では左向きの月の女神ディアナは、

プリントされると右向きに。

下絵も素敵ですが、
プリントされた柄は落ち着いたワインカラーで
より魅力的ですね。
ユエによる椅子の側面部分の装飾デザイン画。

ユエは、忘れられてしまった画家のひとりですが、
多才で、素晴らしい作品を残した画家・デザイナーだったのですね。
ユエ展を開催しているコニャック・ジェイ美術館は、
19世紀後半に大成功したサマリテーヌ百貨店のオーナー夫妻が
収集した18世紀コレクションを集めた美術館。
こんな素晴らしい天蓋のベットも展示されています。

私のパリ到着の翌日から始まったユエ展。
偶然、メトロで見つけた展覧会のポスター。
午前中見たユエのサロン。
ユエとの、トワル・ド・ジュイとの縁を感じた一日でした。
夜は、お約束の生牡蠣!

生牡蠣好きの、ウエディングプランナーKさんと今回も!
今回は、牡蠣を少し控えめにして、

美味しいラクサスープヌードルで〆ました^^
アパートに帰って、

ゆっくり読もうと、カタログをお土産に。
楽しいパリ5日目でした。
par Florilèges*S