ポーセラーツ~ジュイ柄転写紙ができました~♪

暑中お見舞い申し上げます。

IMG_8151(1).jpg


アトリエのベランダからセイヨウニンジンボクの

爽やかなブルーの花が

真夏の陽を背に受けてくれて、

涼を運んでくれています。

それでも、やっぱり、、、暑い、ですね。


さてさて、今日は素敵なお知らせがあります~♪


白磁器に転写紙で絵柄を配置し焼成して仕上げるポーセラーツ。

このたび、日本ヴォーグ社 キルンアート協会さんにて、

トワル・ド・ジュイ柄の転写紙が誕生しました。

 IMG_8243.jpg

今回誕生したジュイ柄転写紙は、

フランス トワル・ド・ジュイ美術館認可のもと、

美術館所蔵の18世紀末のジュイ『お城の庭』の柄はそのままに、

ポーセラーツの作品に活かしやすいサイズ、色合いに

アレンジしたものです。

フロリレージュは、キルンアート協会さんとジュイ美術館の間の

橋渡しをさせていただきました。


今回、6月発行のカタログ掲載のお色は、赤、青、グレーの三色。

IMG_8024(1)_2018071517422939e.jpg 

(上の写真は転写紙の色ですので、

実際に水につけて貼って焼成したあとのお色とは異なります。)


ドキドキ、キルンアート協会さんのカタログを開くと、

IMG_8244.jpg 

48ページにトワル・ド・ジュイのページが。

IMG_8245.jpg 

愛らしい小花や美しいバラの柄、

IMG_8246.jpg 

今の季節にぴったりのハワイアン柄やシェル柄、

IMG_8247.jpg 

和食器用の和柄、

IMG_8250.jpg 

どれも素敵な柄ばかり。そんな柄たちに並んで、

ありました!ジュイのページ。

IMG_8248.jpg 

昨年末から半年かけて、誕生したジュイ柄転写紙、感無量です。

『お城の庭』は、二年前の文化村での『西洋更紗トワル・ド・ジュイ』展でも、

人気を博した生地。

IMG_8025(1)_201807151742400b0.jpg 

マリー・アントワネットの柄として話題になりました。


この生地は、もとは、18世紀後半、フランスで

気球が初めて空を飛び、人々が夢中になった頃、

ベルサイユ宮殿の庭園で、気球の飛行を眺める

マリー・アントワネットとお付きの女官や

宮廷人、庭園で働く人々の様子が

田園風景の中描かれたものです。


ところが、何年か経つと、気球柄はすっかり飽きられてしまい、

ジュイ工場の経営者オーベルカンフは、

この柄をデザインした主任デザイナーのユエに、

気球の柄をキツネに変えるよう依頼、

ほかの柄はそのままで、より田園風景になじむキツネを配して、

『お城の庭』として販売したのだそうです。

(上の写真の跳ねるキツネさんは、

もとは気球だったのです。)

その証拠に、お庭にいる人々はみな、

上空を指さして、何かを眺めている様子をしていますね^^


そして、7月初め、ご招待いただきまして、

IMG_8138(1).jpg

日本ヴォーグ社キルンアート協会さんにて、

転写紙デザイナー対象ポーセラーツ作品制作会で、

ジュイ柄の転写紙でポーセラーツ初体験させていただきました。

 IMG_8139(1).jpg

貼りたい柄を切り出して、水につけて、

貼りたい位置に配置、

下の写真のゴムベラのようなワイプアウトツールで、

しわを伸ばし、空気を抜いていきます。


余談ですが、

上の写真の柄の中に、

元は気球の柄であった名残りとして、

小さな気球が装飾モチーフの一部として配されているのが、

わかりますか?


IMG_8140.jpg 

ほかにもいろいろ便利なツールがありました。


私は、ジュイの転写紙を総柄で貼りましたが、

ご一緒した方たちの中には、

文字を入れたり、無地の色をアクセントに入れられた方もいらっしゃいました。

自分の制作に夢中で、お写真まったく撮る余裕がなく、

後悔しています。

みなさん、ご自分がデザインされた柄を使って、

とてもおしゃれな作品を完成されていました。


そして、私の作品が焼成されて、数日前に届きました^^

IMG_8232.jpg 

蓋つきのマグカップ。

一杯を時間をかけて飲む私にぴったりです^^


IMG_8233.jpg 

『お城の庭』には、大小さまざまな柄がありますので、

器のサイズに合わせて選べる柄の幅がとても大きい

使い勝手がとても良い転写紙だと、

作業しながら思いました。


IMG_8234.jpg 

鳥さんの向きも、右向きと左向きがあり、

好みで選ぶことができます。

IMG_8235.jpg 

各所に、お気に入りの柄を配して、

IMG_8236.jpg 

文字通り、オンリーワンの器になりました~♪

IMG_8239.jpg 

奥のグレーの柄は、現在開発中の試作品です。

こちらのお色は、まだ決定ではありませんが、

どうぞ楽しみにしていてくださいね。


カタログには、装飾用のレース柄や

IMG_8249.jpg 

便利な道具類も掲載されています。


ご興味のある方は、ぜひこちらまで↓

IMG_8251_201807151742511aa.jpg 

お問い合わせくださいね。


キルンアート協会のみなさま、

楽しい制作会をありがとうございました。

ジュイ柄転写紙、第二弾も楽しみにしています。



東京から戻って、夏にぴったりのめがねケースも作りました。

IMG_8156(1).jpg 

天使柄『ガブリエル』グリで、

夏は涼しげなお色がいいですね。


または、

IMG_8157(1).jpg

元気が出そうな明るいお色も!

『ブティ』オールドイエローは、

大人っぽいマスタードイエローですので、

大人の女性にぴったりですね。


暑い日中は、おうちでハンドメイドが良いですね^^

夏バテに気つけて、みなさま、どうぞ楽しい夏を~♪


par Florilèges*S


スポンサーサイト



素敵なハーバリウムの本をご紹介します~♪

以前にブログでも、何回かご紹介したことのある

Natural Harmony 高津祐子さん が作品と解説をご担当された

ハーバリウムの本が出版されました。

IMG_8106(1).jpg
 

IMG_8108(1).jpg

高津さんの、ありとあらゆる植物への愛が詰まった一冊。

野の花、木の実、果実、野菜、

すべてが光とともに透明なガラスの器に閉じ込められて、

 IMG_8115(1).jpg

ページをめくる喜びを感じるそれは美しい本です。


美しい作品の数々はもちろんのこと、

ハーバリウムと植物を生活に生かす知恵・情報も充実。

IMG_8122(1).jpg 

ドライフラワーを活かすボタニカルクラフトのページでは、

 IMG_8128(1).jpg

キャンドルやワックスサシェ、

押し花アートのアイディアなど。


そして、ハーバリウム研究のページでは、

IMG_8129(1).jpg 

ハーバリウムの歴史やオイルのこと、

詳しく説明されています。

オイルの種類別実験データにはびっくり!

ハーバリウムの先生やハーバリウムをもっと極めたい方にも

貴重な情報ですね。


そして、もうお気づきの方もいらっしゃるでしょうか^^

実は、フロリレージュも少しだけご協力させていただいたのです。


今年初めのこと。

フロリレージュのアトリエに

高津さん、編集のkさん、カメラマンさん、アシスタントさんが

いっぱいの作品とともにお越しくださって、

朝からアトリエのあちこちで撮影。

IMG_7044(1).jpg 

撮影中のスナップ。

自然光が一番だそうで、

こんなに影になっている場所でも、

カメラマンさんの魔法でそれは美しい写真になるんです。



もともとそこにあったかのように、

お気に入りのアンティークたちとしっくりと馴染む

高津さんのハーバリウム作品。

どんな写真になるのか、

私も、本の完成を心待ちにしていました。

実際の本のお写真の方がずっとずっと美しいので、

ぜひ本をご覧いただきたいのですが、

高津さん作品 IN フロリレージュのアトリエ写真を

少しだけご紹介しますね。

IMG_8116(1).jpg 

上のスナップ写真で、カメラマンさんが撮られた写真がこちら。(写真左)

IMG_8117(1).jpg

お気に入りのコンソールの上で。

IMG_8119(1).jpg 

カルトナージュの刷毛もそっと写り込んで。

IMG_8120(1).jpg 

座面に彫りが施された椅子と。

IMG_8123(1).jpg 

ヴァンヴの蚤の市で見つけた金彩の美しい

小さなコンソールと丸箱とともに。

IMG_8124(1).jpg  

4年暮らしたサンノン村のアンティークフォトパネルの前で。


私の愛してやまないフランスの小物たちを

高津さんの素敵な作品のわき役として

こんな美しい写真の中に登場させていただけて

本当に嬉しいです。



ぜひ『ハーバリウムとボタニカルクラフト』

主婦と生活社

お手に取ってご覧くださいね。

植物を愛する方にとって、

本当に素敵で役に立つ本だと思います。



アトリエで撮られた写真は、全部で12枚あります。

探してみてくださいね。

ジュイも一緒に写っている写真もありますよ^^


最後のページには、

IMG_8109(1).jpg

フロリレージュもご紹介いただいています。

高津さん、主婦と生活社のみなさま、ありがとうございました。 


IMG_8107(1).jpg 

本の裏表紙もおしゃれですね。


雨模様の日本列島、

ガラスと植物が作り出す光あふれる小さな宇宙に

しばし誘われてみませんか~♪




par Florilèges*S

月別アーカイブ

06  10  08  07  06  04  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  01 

ギャラリー